← トップへ戻る

リファレンス 構成

職種別 ポートフォリオの構成ガイド

採用担当者がポートフォリオで確かめたいことは、職種によって違います。グラフィックなら文字組みと仕上がり、UI/UXなら課題を解く考え方、映像なら最初の数秒。ここでは、デザイン制作ツールキットと同じ7つの職種ごとに、作品数・ページ数の目安、見られるところ、構成の例をまとめました。どの職種でも、表紙 → 目次 → 代表作 → ほかの作品 → プロフィールの順が基本です。

職種ごとの目安(早見表)

職種作品数ページ数形式主に見られるところ
グラフィックデザイン6〜10点20〜30ページPDF(A4横)目的に合った表現、文字組み・レイアウト、媒体に応じた仕上がり
パッケージデザイン5〜8点20〜30ページPDF(A4横)商品・ブランドとの整合性、売り場での識別性、立体・素材・生産条件への理解
グッズデザイン6〜10点20〜30ページPDF(A4横)商品としての魅力、ブランドやキャラクターとの整合性、製造条件への対応
UI/UXデザイン3〜5点20〜30ページPDF(A4横か16:9)+プロトタイプのURL担当領域に応じた課題設定、情報・操作の設計、UIの品質、検証と改善
Webデザイン5〜8点20〜30ページPDF(A4横)+公開中のサイトのURLサイトの目的に沿った情報設計、視覚表現、レスポンシブ対応、使いやすさ
映像デザインリール1本+4〜6作品PDFは10〜20ページリール(1〜2分の動画のURL)+PDF映像表現の質、構成・演出、担当工程、媒体や尺への対応
CGデザイン6〜10点20〜30ページPDF(A4横か16:9)+動画やビューアーのURL応募する専門領域に応じた完成度、制作技術、担当範囲

目安は、書類選考で見てもらいやすい一般的な分量です。応募先の指定(ページ数・形式)がある場合は、そちらを優先してください。PDFとWebの使い分けは Webポートフォリオの作り方 へ。

グラフィックデザインチラシ・パンフレット・ポスター・ロゴ・誌面など

作品数の目安
6〜10点
ページ数の目安
20〜30ページ
形式
PDF(A4横)

見られるところ

  • 文字組みとレイアウトの基礎(情報の優先順位が整理されているか)
  • 紙の仕上がり(印刷物は実物の写真やモックアップで見せる。撮り方は 作品の撮り方・モックアップのガイド)
  • 依頼の目的に対して、どんな表現を選んだか

構成の例

  1. 表紙(名前・職種・経験年数)
  2. 目次
  3. 代表作(1作品2〜3ページ)
  4. ほかの作品(カテゴリごとに見出し)
  5. プロフィール

1作品の見せ方

全体のデザイン → 文字組みの拡大 → 実物の写真の順に。サイズ展開や折りがある場合は、展開図を1枚添えます。

よくあるつまずきチラシやバナーを数だけ並べて、1点ずつが小さくなること。代表の1点を大きく見せ、ほかは一覧にまとめます。

あわせて読む制作物が見やすい大きさで載っていること作品数・ページ数がちょうどよく整理されていること

パッケージデザイン食品の袋・缶のラベル・化粧品の箱など

作品数の目安
5〜8点
ページ数の目安
20〜30ページ
形式
PDF(A4横)

見られるところ

  • 売り場での見え方(棚に並んだときに目に留まるか)
  • 形と素材への理解(展開図・印刷や加工の指定)
  • シリーズ展開(味違い・サイズ違いへの広げ方)

構成の例

  1. 表紙
  2. 目次
  3. 代表作(コンセプト → 展開図 → 立体・実物 → 売り場のイメージ)
  4. シリーズ・ほかの作品
  5. プロフィール

1作品の見せ方

正面のデザインだけでなく、展開図と立体(実物の写真か3Dモックアップ)をセットで(作品の撮り方・モックアップのガイド)。法律で決まった表示(原材料など)をどう収めたかも見どころになります。

よくあるつまずき平面のデザインだけで、立体にしたときの見え方が分からないこと。

あわせて読む完成までのプロセスが分かること解決した課題と生み出した成果が分かること

グッズデザインキーホルダー・ノベルティ・雑貨・アパレルの柄など

作品数の目安
6〜10点
ページ数の目安
20〜30ページ
形式
PDF(A4横)

見られるところ

  • 作り方の制約への理解(色数・サイズ・素材・加工方法)
  • キャラクターやブランドの世界観を守った展開
  • 入稿データの正確さ

構成の例

  1. 表紙
  2. 目次
  3. 代表作(ラフ → デザイン → 入稿データ → 実物)
  4. ほかの作品(アイテムごと)
  5. プロフィール

1作品の見せ方

実物の写真に加えて、入稿データ(色の指定・加工の範囲)を1枚見せると、作る工程まで分かっている人だと伝わります。

よくあるつまずき見た目だけを並べて、何のために作り、どう工夫したかが分からないこと。販売数などの情報は参考になりますが、本人が把握できない場合もあり、数量だけではデザインの貢献も判断できません。結果を示せない場合は、商品としての狙い、ブランドやキャラクターとの整合性、製造条件への対応などで補いましょう。

あわせて読む完成までのプロセスが分かることプロジェクトでの担当範囲や役割が分かること

UI/UXデザインアプリ・Webサービス・管理画面など

作品数の目安
3〜5点
ページ数の目安
20〜30ページ
形式
PDF(A4横か16:9)+プロトタイプのURL

見られるところ

  • 課題の見つけ方と、解決までの考え方(作品の数より深さ)
  • 画面の設計(情報の構造・操作の流れ)
  • 検証と改善(数字や使った人の反応で、どう変わったか)

構成の例

  1. 表紙
  2. 目次
  3. 代表作(課題 → 調査 → 設計 → 画面 → 検証・成果)
  4. 2〜4つ目の作品(要点だけ)
  5. プロフィール

1作品の見せ方

完成画面の前に、課題・ワイヤーフレーム・判断の理由を。チームの中でどこを担当したか(調査・設計・UI・検証)を必ず書きます。

よくあるつまずききれいな画面だけを並べて、なぜその設計にしたかが分からないこと。

あわせて読む解決した課題と生み出した成果が分かることプロジェクトでの担当範囲や役割が分かること完成までのプロセスが分かること

WebデザインLP・コーポレートサイト・バナーなど

作品数の目安
5〜8点
ページ数の目安
20〜30ページ
形式
PDF(A4横)+公開中のサイトのURL

見られるところ

  • 目的(申込・購入など)に向けた構成と導線
  • スマートフォンとパソコンの両方での見え方
  • 公開後の成果(申込率・クリック率などの変化)

構成の例

  1. 表紙
  2. 目次
  3. 代表作(目的 → 構成 → デザイン(PC・スマホ) → 成果)
  4. ほかのサイト・バナー(一覧)
  5. プロフィール

1作品の見せ方

縦に長いページは、ファーストビューと要所を切り出して大きく見せ、全体は縮小して横に添えます。実装を担当したかどうかも書きます。

よくあるつまずき縦長のページ全体を1枚に縮めて、文字も画像も読めなくなること。

あわせて読む作品が主役で、説明が簡潔に整理されていること制作物が見やすい大きさで載っていること

映像デザインSNSの動画広告・PV・モーショングラフィックスなど

作品数の目安
リール1本+4〜6作品
ページ数の目安
PDFは10〜20ページ
形式
リール(1〜2分の動画のURL)+PDF

見られるところ

  • 最初の数秒で引き込めるか(リールの冒頭に代表作)
  • 担当した工程(企画・絵コンテ・撮影・編集・モーション・音)
  • 尺と媒体に合わせた作り分け(縦型・横型、6秒・15秒など)

構成の例

  1. リールのURLとQRコード(表紙か2ページ目)
  2. 目次
  3. 作品ごとに:場面の切り出し3〜4枚・尺・媒体・担当工程・成果
  4. プロフィール

1作品の見せ方

PDFに動画は入れず、限定公開のURLとQRコードでリールへ。PDFでは場面の切り出しと絵コンテで、流れと担当を見せます。

よくあるつまずきリールが長く(3分以上)、代表作が後半に埋もれること。

あわせて読むプロジェクトでの担当範囲や役割が分かること制作期間が書かれていること

CGデザイン3DCGの商品画像・背景・キャラクター・建築パースなど

作品数の目安
6〜10点
ページ数の目安
20〜30ページ
形式
PDF(A4横か16:9)+動画やビューアーのURL

見られるところ

  • 完成画像の質(質感・光・構図)
  • 制作の分解(ワイヤーフレーム・テクスチャ・ライティングの段階)
  • 使ったソフトと、自分が作った範囲(素材やプラグインとの区別)

構成の例

  1. 表紙
  2. 目次
  3. 代表作(完成画像 → ワイヤーフレーム → 質感・光の段階)
  4. ほかの作品
  5. プロフィール

1作品の見せ方

完成画像の横に、ワイヤーフレームや質感の段階を並べた「ブレイクダウン」を。購入したモデルや素材を使った場合は、その範囲を明記します。

よくあるつまずき完成画像だけで、どこまで自分で作ったかが分からないこと。

あわせて読む完成までのプロセスが分かること画像が鮮明で、適切な解像度で載っていること

どの職種でも共通のこと

並べる順番応募先の仕事にいちばん近い作品を最初に同じポートフォリオでも、応募先ごとに先頭の作品を入れ替える。載せる作品と順番は 作品選びワークシート で、求人票との照らし合わせは 求人票との照合ワークシート で決められる
1作品に書くこと何の案件か・担当範囲・期間・課題と成果コラム「プロジェクトでの担当範囲や役割が分かること」を参照。作品説明の下書きツール で下書きできる
実案件と自主制作実案件を中心に。自主制作は「自主制作」と明記して後ろへ社名を出せない案件は NDA作品の見せ方ガイド を参照
ファイルPDFで20〜30MB(多くても50MBまで)書き出しの設定は 書き出し設定の早見表 を参照

まとめ

  1. 応募する職種の「主に見られるところ」が、代表作で伝わるか
  2. 作品数・ページ数が目安に収まっているか
  3. 表紙 → 目次 → 代表作 → ほかの作品 → プロフィールの順になっているか

構成を整えたら、AIポートフォリオチェックで、キャリアアドバイザーの観点に沿っているか確かめてみてください。

作品づくりから始めたい人は、職種ごとのお題がそろった デザイン制作ツールキット も利用できます。作品選びから提出までの流れは ポートフォリオの作り方 にまとめています。

← トップへ戻る