リファレンス 書き出し
書き出し設定の早見表
提出するポートフォリオは、画面で見られることがほとんどです。印刷用の設定のまま書き出すと、重くて開けない・メールに添付できないPDFになりがちです。画面で見る用の目安と、よく使われるソフトごとの書き出し設定をまとめました。
メニューの名前や場所は、ソフトのバージョンによって変わることがあります(2026年10月時点の表記)。
まず目安(画面で見る提出用のPDF)
- ファイルの重さ20〜30MB多くても50MBまで
- ページの大きさA4横または 16:9(1920×1080px)
- 画像の解像度150ppiA4横で、画像の長辺 約1,750px
- カラーRGB(sRGB)印刷所に出すときだけ CMYK
- フォント埋め込む相手の環境で文字が置き換わらない
- ファイル名portfolio_2026.pdf「final」「v3」は付けない
印刷して面接に持っていく場合は、別に 300ppi で書き出した印刷用のファイルを用意します。提出用と印刷用を1つで兼ねようとすると、どちらかが合わなくなります。
ソフト別の書き出し設定
Illustrator
| 書き出し | ファイル › 別名で保存 › ファイルの種類「Adobe PDF」 |
|---|---|
| プリセット | [高品質印刷]をもとに、下の圧縮を変える |
| 圧縮 | カラー画像:バイキュービック法ダウンサンプル・150ppi(225ppi を超える画像)/圧縮:自動(JPEG)/画質:高 |
| 一般 | 「Illustrator の編集機能を保持」のチェックを外す(ファイルがかなり軽くなる) |
| 複数ページ | アートボードを1ページずつ並べると、そのまま複数ページのPDFになる |
InDesign
| 書き出し | ファイル › 書き出し › 形式「Adobe PDF(プリント)」 |
|---|---|
| プリセット | [高品質印刷]をもとに、下の圧縮を変える |
| 圧縮 | カラー画像:バイキュービック法ダウンサンプル・150ppi(225ppi を超える画像)/圧縮:自動(JPEG)/画質:高 |
| 出力 | カラー変換:出力先の値に変換/出力先:sRGB(画面で見る用) |
| ページ | 「見開き印刷」は外す(1ページずつ並ぶ) |
Photoshop
| 1ページずつ作る | ファイル › 書き出し › 書き出し形式 › JPG(画質 70〜85%)で各ページを書き出す |
|---|---|
| 1つのPDFにまとめる | ファイル › 自動処理 › PDF プレゼンテーション で、書き出したページを順番に選ぶ |
| 画像の大きさ | 1ページの横を 2,000〜2,400px に(A4横の場合) |
| カラー | sRGB(編集 › プロファイル変換) |
Figma
| 書き出し | メインメニュー › ファイル › フレームをPDFにエクスポート(ページ上のフレームが、左上から順に1つのPDFになる) |
|---|---|
| 1フレームだけ | 右のパネル「エクスポート」で形式を PDF にして書き出す |
| 画像 | PDFには配置した画像が元の大きさのまま入るので、取り込む前に長辺 2,000〜2,400px に縮小しておく |
| フレームの大きさ | A4横(842×595)か 16:9(1920×1080)にそろえる |
Canva
| 書き出し | 共有 › ダウンロード › ファイルの種類「PDF(標準)」 |
|---|---|
| 選ばないもの | 「PDF(印刷)」は印刷所向けで、ファイルが重くなる |
| ページ | ダウンロードするページを選べる(不要なページを外す) |
作品画像の書き出し(配置する前に)
| 画像の種類 | 形式 | 大きさ・画質 |
|---|---|---|
| 写真・グラデーションの多いもの | JPEG | 長辺 2,000〜2,400px・画質 70〜85%実物の作品の撮り方は 作品の撮り方・モックアップのガイド |
| 画面のキャプチャ・文字や線の多いもの | PNG | 表示倍率 2倍で書き出し、長辺 2,400px 程度まで |
| ロゴ・図形 | PDF・SVG(ベクター)のまま配置 | 拡大しても粗くならない |
| 細部を見せる拡大 | JPEG・PNG | 元の画像から切り出す(縮小した画像を拡大しない) |
重くなったときの直し方
| よくある原因 | 直し方 |
|---|---|
| 撮影データや大きな画像をそのまま配置している | 配置する前に、長辺 2,000〜2,400px に縮小する |
| 書き出しのときに画像を圧縮していない | 書き出しの設定で 150ppi・JPEG(画質:高)にする |
| Illustrator の編集機能を残している | 「Illustrator の編集機能を保持」を外す |
| 使っていない画像やレイヤーが残っている | 非表示のレイヤー・ページの外の画像を消してから書き出す |
| ページ数が多すぎる | 作品を厳選する(コラム「作品数・ページ数がちょうどよく整理されていること」) |
できあがったPDFを、あとから圧縮するソフトもあります。手軽ですが、画像が粗くなりすぎることがあるので、圧縮したあとは必ず拡大して確かめます。元の書き出しの設定で軽くするほうが、きれいに仕上がります。
動画・Webの作品
| 動画(リール) | MP4(H.264)・1920×1080・30fps、長さは1〜2分動画の共有サービスに限定公開で載せ、PDFにはURLとQRコードを入れる(PDFに動画を入れない) |
|---|---|
| 縦型の動画 | 1080×1920 で書き出すPDFでは、場面の切り出しを3〜4枚並べる |
| Webサイト | 公開中のURLを載せ、PDFにはファーストビューと要所の切り出し公開が終わったサイトは、キャプチャで残しておく。Webのポートフォリオは Webポートフォリオの作り方 |
| プロトタイプ | 閲覧だけできる共有URL編集の権限を付けたまま共有しない |
提出前の確認
- ファイルの重さ50MB以下か(できれば20〜30MB)。
- スマートフォンで開く重すぎないか、文字が読めるか。
- 拡大して見る画像が粗くなっていないか、文字の輪郭が崩れていないか。
- フォントPDFの文書のプロパティで、すべてのフォントが埋め込まれているか。
- リンクURL・QRコードが開けるか、限定公開の設定になっているか。
- ファイル名名前と年が入っていて、「final」「v3」などが残っていないか。
中身の見直しや送り方、メールの文面まで含めた確認は、提出前チェックリスト でチェックしながら進められます。
まとめ
- 画面で見る用に、150ppi・RGB で書き出しているか
- ファイルが20〜30MB(多くても50MB)に収まっているか
- 拡大しても、画像や文字が粗くなっていないか
書き出したら、AIポートフォリオチェックで、ファイルの重さや画像の鮮明さを確かめてみてください。
ポートフォリオの形から整えたい人は、PSD・Figma用のファイルがそろった ポートフォリオテンプレート も利用できます。