リファレンス 素材の確認
素材・フォントのライセンス確認リスト
作品に使った写真・イラスト・フォント・音楽などには、それぞれ利用の条件があります。作品の出来がよくても、素材の扱いに問題があると「権利への意識が低い」と受け取られかねません。ポートフォリオをまとめる前に、使った素材を一覧にし、利用の条件を確かめておきましょう。
このページは一般的な確認のポイントです。基準になるのは、それぞれの素材・フォントの利用規約です。規約は変わることがあるので、使う時点のものを確かめてください。
まず全体の確認
- 使った素材を一覧にする作品ごとに、素材の種類・入手元・ライセンス(購入したか、無料か)・入手した日を書き出します。表にしておくと、あとで聞かれても答えられます。
- 入手元が分からない素材を外す検索で見つけた画像など、どこから来たか分からないものは使いません。差し替えるか、作品から外します。
- 透かし入りの見本を残さない購入前の見本(ウォーターマーク入り)は、正式に購入したものに差し替えます。
- クライアントから受け取った素材撮影写真やロゴなど支給された素材は、クライアントの許可の範囲で載せます。くわしくは NDA作品の見せ方ガイド へ。
- モックアップの素材作品をはめ込むモックアップも素材の一つです。利用の条件を確かめ、説明には「モックアップ(イメージ)」と書き分けます(作品の撮り方・モックアップのガイド)。
素材の種類ごとの確認
| 素材 | 確かめること | よくあるつまずき |
|---|---|---|
| 写真素材 | 商用に使えるか/加工してよいか/クレジットの表記が要るか | 購入前の、透かし入りの見本のまま使っている |
| イラスト・アイコン | 商用に使えるか/改変してよいか/クレジットの表記が要るか | 人のイラストを大きく使い、自分が描いたものとの区別がない |
| フォント | 商用に使えるか/使える媒体(印刷・Web・動画・アプリ)/PDFへの埋め込み/ロゴに使ってよいか | 「個人利用のみ」の無料フォントを、仕事の作品に使っている |
| 音楽・効果音 | 商用に使えるか/動画の共有サービスで使ってよいか/クレジットの表記 | 市販の曲を使った動画を、リールに入れている |
| 3Dモデル・テクスチャ・プラグイン | 商用に使えるか/再配布してよいか | 購入したモデルを、自分で作ったように見せている |
| 生成AIの画像 | 使ったサービスの利用規約(商用利用・生成物の扱い) | 生成した画像を、自分で描いたように見せている |
| 実在の会社のロゴ・商品・キャラクター | 実案件以外で使ってよいか(自主制作では使わないのが基本) | 架空の広告に、実在のブランドを使っている |
| 人物の写真(モデル・知人) | 写っている本人の許可 | 許可を取らずに、知人の写真を作品に使っている |
フォントは、サブスクリプションで使えるものもあります。契約が終わったあとに、作った作品をどう扱えるかも規約で確かめておきます。
利用規約でよく見る言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 商用利用可 | 仕事(お金が動く用途)に使える。どこまでが商用かは規約ごとに違う |
| 個人利用のみ | 仕事の作品には使えない。ポートフォリオに載せる作品も、仕事の作品なら対象外と考える |
| クレジット表記(帰属表示) | 作者名や入手元を書く必要がある |
| 改変可・不可 | 色を変える・切り抜く・組み合わせるなど、手を加えてよいか |
| 再配布禁止 | 素材そのものを人に渡せない。作業用ファイルに素材を入れたまま配るのも注意 |
| ロイヤリティフリー | 一度の購入で、条件の範囲なら何度でも使える。何に使ってもよいという意味ではない |
| CC BY / CC BY-NC / CC0 | クリエイティブ・コモンズ。BY は表記が必要、NC は非営利のみ、CC0 は権利を放棄していて表記も不要 |
| 編集用途のみ | 報道や解説のための素材。広告など商用の作品には使えない |
ポートフォリオへの書き方
作品ページの説明に「使用素材」の欄を作り、自分で作った部分と、素材を使った部分を分けて書きます。権利を理解して使っていることが伝わり、どこまでが自分の仕事かもはっきりします。(例は架空です)
| 写真 | 有料のストックフォト(ライセンス購入済み)メインビジュアルの背景に使用 |
|---|---|
| フォント | 見出し:商用利用可の欧文フォント/本文:OS標準の和文フォント |
| イラスト | すべて自作 |
| 3Dモデル | ボトルは自作、背景の植物は購入した素材(商用利用可) |
素材の多い作品は、ポートフォリオの最後に「使用素材の一覧」のページを1枚つけるのも一つの方法です。
提出前のチェックリスト
- 使った素材を一覧にし、入手元とライセンスが分かるか
- 透かし入りの見本や、入手元が分からない素材が残っていないか
- 「個人利用のみ」のフォント・素材を、仕事の作品に使っていないか
- クレジットの表記が必要な素材に、表記をつけたか
- 自分で作った部分と、素材を使った部分を書き分けたか
AIポートフォリオチェックでは、素材の透かしが残っていないかも確かめます。
書き出しの設定は 書き出し設定の早見表、送る前の最終確認は 提出前チェックリスト へ。