ポートフォリオ作成コラム 課題解決・実務力
実案件の作品が中心になっていること
自主制作やコンペの作品は、発想力や意欲を伝える手段になります。ただ、経験を重ねた人のポートフォリオで自主制作が前面に出ていると、「実際の仕事ではどうだったのか」が見えません。実案件を中心に据え、自主制作やコンペ作品はそれと分かるように添える。この見せ分けが、実務での対応力を伝えます。
重要度(10段階)
10/ 10
AIポートフォリオチェックが確かめる31の観点のうち、最も重い「重要度10」の1つです。できていないと評価が下がる「減点」の観点です。
なぜ重要なのか
1. 実案件には、仕事ならではの条件がある
実際の仕事には、予算・納期・関係者の意見・ブランドのルールといった制約があります。その中で成果を出した作品は、自主制作では見えない対応力の証明になります。採用担当者が見たいのは、まさにその力です。
2. 自主制作が強調されていると、実務経験が見えない
経験を積んだ人のポートフォリオで、架空の課題や架空の実績、選ばれなかったコンペ作品が中心だと、「仕事の実績を見せられない理由があるのでは」と受け取られることがあります。経験が長いほど、実案件の比重は大きくしておきましょう。
3. 経験が浅いうちは、自主制作も立派な武器
第二新卒など26〜27歳くらいまでで正社員を希望する場合は、自主制作やコンペ作品でも問題ありません。実績の少なさを補い、意欲を示す手段として有効です。大切なのは、キャリアの段階に合わせて見せ方を変えることです。
実案件である(架空の実績、架空の課題、コンペで選ばれなかった作品ではない)。ただし、若年層(第二新卒、26〜27歳まで)で正社員を希望する場合は、架空の課題やコンペ作品でもよい。
キャリアアドバイザーの確認観点(AIポートフォリオチェック「実案件の作品が中心であり、自主制作やコンペ作品が強調されていないか」)
NG例とOK例を比べる
NG例自主制作やコンペ作品が前面に出ている
- 先頭から架空のブランドやコンペ応募作品が並び、実務での経験が見えない。
- 実案件かどうかの区別が書かれておらず、見る側が判断できない。
- 5番目の「アプリ UI」は実案件かもしれないが、最後に埋もれている。
OK例実案件が中心で、作品の種類も分かる
- 6作品中5作品が実案件で、実際の仕事での対応力が伝わる。
- 社名を出せない案件も「社名非公開」として載せ、実績の数を減らしていない。
- 自主制作は最後に1点、「自主制作」と明記して、得意分野の補足として添えている。
ここが違う
- 先頭の作品NG例架空のブランドやコンペ作品OK例実案件(6作品中5作品)
- 実案件かどうかNG例書かれていないOK例「社名非公開」「自主制作」と明記
- 並び順NG例実案件が最後に埋もれるOK例自主制作は最後に1点
守秘義務で実案件を載せにくい場合は、社名や数値を伏せ、「飲料メーカーのキャンペーンサイト」のように業種と制作物で紹介しましょう。画像を載せられない場合でも、担当範囲や工夫を文章で伝えられます。
作品の種類の書き方
| 実案件 | [実案件]飲料メーカーのキャンペーンサイト社名を出せない場合は業種で |
|---|---|
| 自主制作 | [自主制作]家計簿アプリのUI提案制作の目的と、自分で決めた条件を添える |
| コンペ作品 | [コンペ応募]〇〇ポスターコンペ(入選)結果も正直に。選ばれなかった場合は載せる理由を |
| 並べる順番 | 実案件 → 自主制作・コンペ経験が浅い場合は、自主制作が先でもよい |
まとめ
作品の種類を明記するのは、見る人が正しく評価できるようにするためです。実案件を中心に置き、自主制作やコンペ作品はその目的と一緒に添える。キャリアの段階に合わせて、比重を見直してみましょう。
- 実案件の作品が中心になっているか
- 自主制作・コンペ作品に、その種類が明記されているか
- 載せにくい実案件を、社名を伏せて紹介できないか
整えたら、AIポートフォリオチェックで実案件が中心の構成になっているか確かめてみてください。