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ポートフォリオ作成コラム 課題解決・実務力

解決した課題と生み出した成果が分かること

採用担当者が見ているのは、きれいな作品を作れるかどうかだけではありません。何の課題に向き合い、どう考え、どんな成果につなげたのか。そこまで分かると、「この人に仕事を任せたら、課題を見つけて良くしてくれそうだ」と感じてもらえます。ポートフォリオを「作品集」から「解決事例集」に変えてみましょう。

重要度(10段階)

8/ 10

31の観点の中でも上位に入る、重めの観点です。できていると評価が上がる「加点」の観点です。

なぜ重要なのか

1. 制作の前提が分かると、デザインの意図を理解しやすい

デザインには、伝えたい内容や実現したい体験など、制作の目的があります。課題、ターゲット、利用場面、ブランドの方針などを示すと、表現や設計を選んだ理由が伝わりやすくなります。

改善すべき問題が明確な案件だけでなく、新しい魅力や価値を提案する作品も、その狙いを説明しましょう。

2. 担当した範囲での工夫が伝わる

制作方針が決まっている案件でも、文字組み、配色、構成、細部の調整などに、デザイナーの判断や工夫があります。自分が担当した範囲で、何を意識し、どう形にしたかを説明しましょう。

課題の設定や方針の決定を他のメンバーが行った場合は、その分担を明記します。自分が提案したことと、チームで決めたことを区別すると、貢献が正確に伝わります。

3. AI時代には「なぜそうデザインしたか」が強みになる

生成AIによって、ビジュアルの案を短時間で出せるようになりました。ただし、出力されたものが、情報の優先順位や文字組み、視線の流れなどを踏まえた、目的に合うデザインになっているとは限りません。だからこそ、プロには、課題やターゲットを理解し、デザインの原則に基づいて表現を選び、仕上げる力が求められます。ポートフォリオでも、完成品に加えて「何を考え、なぜその表現や設計を選んだか」を示すことで、デザイナーとしての判断力を伝えましょう。

何の課題解決を行ったかが分かる。生み出した価値、達成した成果・業績が明確である(「作品集」ではなく「解決事例集」になっている)。

キャリアアドバイザーの確認観点(AIポートフォリオチェック「制作によって解決した課題や生み出した成果が分かる」)

NG例とOK例を比べる

NG例作品は分かるが、何を解決したのか分からない

見本(架空の作品)。よく見かける形。見た目の工夫は分かるが、仕事としての成果が見えない。
  • 説明が色やフォントなど見た目のことだけで、何のために作ったのかが分からない。
  • 解決したかった課題が書かれていない。
  • 公開後にどんな成果があったかが分からず、「作品集」のままになっている。

OK例目的から成果までが一つの流れで分かる

見本(架空の作品)。作品の横に、判断の流れを5行でまとめた形。
  • 目的 → 課題 → 考えたこと → 制作 → 成果の順に書かれていて、判断の流れが追える。
  • 課題に「約6割」という根拠があり、何を基準に判断したかが分かる。
  • 「料金より先に安心材料を伝える」という自分の考えが、制作の内容と結びついている。
  • 成果が数字と期間で書かれていて、仕事としての価値が伝わる。

ここが違う

  1. 説明の中身NG例色やフォントなど見た目のことだけOK例目的 → 課題 → 考えたこと → 制作 → 成果
  2. 課題NG例書かれていないOK例「約6割」という根拠つき
  3. 成果NG例分からないOK例数字と期間で書く

成果の数字が手元にない場合は、「クライアントの社内で採用され、全店舗に展開された」「問い合わせの電話が減ったと聞いた」など、関係者の反応や採用された結果でもかまいません。

解決事例として書くためのひな形

目的初回お試しセットの申し込みを増やしたい誰が・何のために作ったのか
課題スマホで料金表の手前の離脱が約6割できれば数字や事実を根拠に
考えたこと迷うのは「続けられるか」。安心材料を先に伝える何を基準に判断したか
制作ファーストビューに安心材料を3つ置いた考えたことを、どう形にしたか
成果申込率 1.8% → 2.6%(公開後3か月)数字がなければ関係者の評価や採用された結果

まとめ

作品の裏には、必ずあなたが考えたことがあります。それを「目的・課題・考えたこと・制作・成果」の流れで書き出してみましょう。代表作の1ページから始めるだけでも、ポートフォリオの印象は大きく変わります。

  1. 何のために作ったのか(目的)が書かれているか
  2. 解決したかった課題と、その根拠が分かるか
  3. どんな成果につながったかが書かれているか

書き足したら、AIポートフォリオチェックで課題と成果が伝わっているか確かめてみてください。ポートフォリオ管理の「文章作成」では、AIアシスタントの質問に答えながら、判断の流れを文章にまとめられます。

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