リファレンス 面接
ポートフォリオのプレゼン台本
面接では「ポートフォリオを見ながら、代表的な作品について説明してください」と求められることがよくあります。ポートフォリオに書いてあることを読み上げるのではなく、どんな課題に、どう考えて取り組み、何が変わったのかを、短い時間で話せるようにしておきましょう。ここでは、全体の紹介1分と、1作品3分の型をまとめました。
準備すること
- 話す作品を2〜3点選ぶ応募先の仕事にいちばん近い作品から。全部を説明する時間はないので、どれを話すかを先に決めておきます(作品選びワークシート の上位や、求人票との照合ワークシート の「強調する作品」から選ぶのも一つの方法)。
- 見せ方を決めるオンラインなら画面共有するPDF、対面なら印刷したものかタブレット。どのページを開くかも決めておきます。
- 声に出して、時間を測る1作品3分を目安に。頭の中で考えるより、実際に話すと長くなりがちです。
はじめの1分(自己紹介)
名前・職種と経験 → 得意なこと → 今日話す作品、の順に話します。(例は架空です)
「〇〇と申します。Webデザイナーとして5年、主に通販サイトと申込ページの制作に携わってきました。数字を見ながら画面を改善していくことが得意です。本日は、申込率の改善に取り組んだ作品を中心に、3つご紹介します。」
1作品3分の型
左の時間は、話し始めてからの目安です。台本の例は架空の案件です。
-
0:00
概要
何の案件か・自分の役割・期間を、ひと言で。
「こちらは、スキンケアブランドの定期便の申込ページです。私は構成とデザイン(パソコン・スマートフォン)を担当しました。期間は約2か月です。」
-
0:20
課題
何が問題だったか。分かっていた事実や数字があれば添える。
「申込ページに来た人のうち、約6割が料金の説明のあたりで離れていることが分かっていました。」
-
1:00
考えたこと・やったこと
どう判断したか、その理由。採用しなかった案にもふれる。
「料金の前に、成分や使い心地といった安心できる材料を伝える順番にしました。3つの案をつくり、社内で操作してもらった結果から、この案を選んでいます。」
-
2:00
成果
数字や、使った人・クライアントの反応。
「公開から1か月で、申込率が1.4倍になりました。」
-
2:40
振り返り
学んだこと、次に活かすこと。
「離れている場所を数字で確かめてから直したことで、チームでの話し合いも進めやすくなりました。次は、申込後の画面まで見直したいと考えています。」
話すときのコツ
- 見せている画面と話をそろえる。「左上の一覧の部分ですが」のように、どこの話かを指しながら。
- 専門の言葉は言い換える。面接をする人がデザイナーとは限りません。
- 「私は」と「チームは」を分ける。チームの成果と、自分がしたことを混ぜない。
- 長くなったら、要点で切り上げる。「詳しくお話ししましょうか」と相手にゆだねる。
- NDAのある作品は、許可の範囲で。面接の場でも、伏せた情報を口頭で話さない(NDA作品の見せ方ガイド)。
よく聞かれる質問
| 質問 | 確かめたいこと | 答えの準備 |
|---|---|---|
| この作品でいちばん苦労したことは? | 課題への向き合い方 | 苦労したこと → どう乗り越えたか → 結果、の順に |
| なぜこのデザインにしたのですか? | 判断の根拠 | 目的・使う人・数字など、見た目以外の理由に結びつける |
| ほかにどんな案がありましたか? | 比べて選ぶ力 | 採用しなかった案と、その理由をひとつ |
| 担当はどこからどこまでですか? | 役割の範囲 | 工程ごとに「私が」「チームが」を分けて |
| 制作期間はどれくらいですか? | 段取りと速さ | 期間と、どこに時間をかけたか |
| もう一度やるなら、どこを変えますか? | 振り返る力 | 直したいところを具体的にひとつ |
| 指摘を受けて変えたことはありますか? | 人と進める力 | 受けた指摘 → 変えたこと → どうなったか |
オンライン面接の準備
- ファイルをすぐ開ける状態に共有するPDFを開いておき、関係のないタブやウィンドウは閉じます。
- 通知を切る画面共有中に、メッセージの通知が映らないようにします。
- ページ番号で案内する「12ページの画面をご覧ください」と言えると、相手が手元の資料でも追えます。
- 拡大して見せる細かい部分は、共有中に拡大して見せられるよう練習しておきます。
練習のチェックリスト
- 1作品を3分で話せるか
- 役割・期間・成果を、数字を入れて言えるか
- 採用しなかった案とその理由を話せるか
- よく聞かれる質問に、答えを用意したか
- 画面共有や印刷の準備ができているか
話す内容は、ポートフォリオに書いてあることと合っている必要があります。AIポートフォリオチェックで、課題・役割・成果が伝わるか先に確かめておくと、話の組み立ても楽になります。
ポートフォリオのPDFをアップすると、作品ごとの質問で練習できる 作品の深掘り質問の練習 もあります。面接の練習は、キャリアアドバイザーにも相談できます。